くぅー

異人たちのくぅーのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.1
【my映画館2024 #21】

“♪Maybe I did’t hold you all those lonely lonely times”

»ロンドンのタワーマンションに住む40代の脚本家は、12歳の頃に事故死した両親との思い出に基づく脚本を手掛けていたが、そんなある日に幼少期を過ごした郊外の家を訪れると、そこには何と30年前に他界したはずの父と母が当時の姿で住んでいたのだった。

はい、オリジナルの1988年の邦画『異人たちとの夏』はかなり好きで、まさかの英国でのリメイクに興味津々で鑑賞…特に終盤をガラリと変えてましたが、こちらもいいですね。

そう、不穏な雰囲気を漂わせつつも割とあっさりと本題に入り、こちらはゲイという要素を絡めて展開させますが…こちらも異界との交流に明解さはないので、ご注意を。

で、終盤ではオリジナルのホラー色は全くなくて、なるほどな事実の後に抱擁が沁みるファンタジックさで…個人的にはここで原題が効いてる気がしましたが、はたして。

うん、和的なノスタルジーさは無くなったので、好き嫌いは別れるかもですが…これまた映画館の暗さがハマる作品で、忘れ得ぬ余韻に。

なお、キャストでは、まずはアンドリュー・スコット…心にしこりを抱える繊細な熱演を披露。
ポール・メスカル…不安定な役をきっちりこなし、またしてもいい仕事してます。
両親役にはジェイミー・ベルとクレア・フォイ…それぞれに包み込むサポートか良きでした。
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