今年度アカデミー賞ノミネート作「アメリカン・フィクション」が配信開始と聞いて早速鑑賞。
作家のモンクは世間が評価する"黒人らしい"物語と自分が思い描く"黒人の物語"とのギャップに悩み、「もういっそのこと皮肉たっぷりで黒人の物語を書こう！」と1つの小説を完成させる。
その作品がまさかの世の中に評価される事となり思いがけない形でモンクは名声を得てしまう…と言うのが大まかなストーリー。
面白かった！思いがけない形で名声を得てしまい、評価を下げようと色んな行動を取るけど逆それが評価されちゃう男の姿という点も面白いけど、同時に非常にシニカルな切り口の物語としても楽しめた。
「黒人はこうあるべき」「白人はこうあるべき」、その視点って正義から来るものでは無くて偽善の上に成り立っているんじゃね？と突きつけられる。
「これが黒人のリアルだ！」は本当にリアルなのか？世間に迎合したリアルなんじゃないか？テキトーに書いた小説が「黒人のリアル」と捉えられ葛藤する主人公の姿が印象的。
