いずぼぺ

雪山の絆のいずぼぺのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
3.8
1972年のウルグアイ空軍機墜落事故を扱った作品は1993年の「生きてこそ」が力作であるが、本作も負けず劣らずの作品である。

2作品に共通していることは、単なるサバイバルストーリーではないことだ。

人は何によって生かされているのかをこの2作は問う。神なのか愛なのか、生命を全うすることへのエネルギーなのか。思い半ばにこの世を去った者たちの魂なのか。
はたまた、生物である私たちを生かしているのは「食べ物」なのか。

理解も共感も、機会がないことを祈るけど
まさに血となり肉となり、命を繋いだ仲間の絆を煽らない落ち着いた目線で描いていることで「生かされている責任」を重く感じさせる。

たまたまなのだけど、この直前にティモシー・シャラメくんの「BONES&ALL」を観ていたので「食べる系」が続いてしまいました。

68