原作未読。
はっきり言うと前後編で分かれてるのもあって本作だけだと話は何もまとまってないです。
起承転結の起だけで終わった印象です。
劇中の謎はほぼほぼ明かされません。
そもそもこの話のゴールは何なのかも分かりません。
なのですが「後編観てぇー!」となるくらいに楽しめました。
明確な根拠はないが近々滅ぶと噂される東京に敢えて暮らしていく青春劇。
近々首都直下地震で東京は壊滅する…と噂される現代とダブる設定。
何か起きそうで何も起こらない雰囲気だけの日常ものかと思って観てると、割と普通に死人が出たりと徐々に不穏な空気が流れ、後半で一気に闇に呑まれる。
「自分は良い人」と自分で言う人ほど凶暴性を秘めてるという事ですね…
絵柄といいイソベやんといい全体的に藤子F不二雄のSF(少し不思議)ワールドっぽさがある。
キャラクターの見た目が皆特徴的で好き。
"美形キャラは1人だけいるから際立つのであって、全員美形だと誰も印象に残らない…"という持論を持っているのですが、本作はまさにその良いバランスのキャラデザだったと思います。(原作時点でそうなのかな?)
主人公2人もすごく魅力的。
特におんたんはハイテンションでアニメ声という自分が最も苦手なタイプのキャラだったのに、本作ではそうゆうキャラだったからこその魅力がありました。
その他演出面でも気丈に振る舞ってるキャラの堪える顔は見せない等、小技が効いていて良い。
これからどうなるのか?
そもそも今何が起きてるのか?
何も全貌が見えない前章でしたが続きが楽しみです。