まとぅん

Saltburnのまとぅんのレビュー・感想・評価

Saltburn(2023年製作の映画)
4.5
私がお好きなバリー・コーガン主演作🃏
彼の狂人・変態っぷりを拝みたい方はぜひ。
何か凄いものを観てしまった…感に浸ってしまったが、好き嫌い分かれる作品でしょう。


○『プロミシング・ヤング・ウーマン』エメラルド・フェネルの長編監督第2作。
主人公の学生オリバー役をバリー・コーガン.フェリックス役をジェイコブ・エロルディ、他キャリー・マリガン、ロザムンド・パイクら共演陣。


ーオックスフォード大学に通う学生オリバーは学内で自分の居場所を見つられずに苦労していた。そんな彼の前に、貴族のような暮らしを送る裕福な学生フェリックスが現れる。オリバーはフェリックスの一家が所有する広大な土地「ソルトバーン」に招待され、そこで忘れられない夏を過ごすことになる...


↓ネタバレ含む❗️



○冴えない孤独なオリバーは、御曹司フェリックスのお屋敷に招かれる。すると徐々に不穏な空気が流れ始め、既にバリー・コーガンによる怪演が幕開けしていた。
フェリックスの母親を演じたロザムンド・パイクも、登場初っ端から不安定さを醸し出し、気づけばオリバーの手中で転がされているとは…。

○大学内での生活や外見で、家系や裕福度が高いほど優遇されている違和感、
貴族の暮らしにも伝統的なしきたりやマナーを守る滑稽さに嫌気が差してくる。
監督自身働いていた名門オックスフォード大学の内部をそのままこの作品内でも描写してるそうね。
そんな特権階級民が平民の手によって崩壊していく様が気持ち良く、気持ち悪い。


○オリバーからフェリックスへの感情は単なる同性愛のものではない。羨望から愛憎入り混じる歪んだ愛?
フェリックス一家に取り入り「ソルトバーン」の土地全てを支配した先の"交尾"は、これまでの不当な扱いで捻じ曲げられた性格を集約したものか😱
内面から抉り取っていく彼の演技と彼の魅力が監督の演出によって存分に発揮されている。
屋敷の家族皆んな癖があるんだけど、それを圧倒的に超えてくるのよ。個人的に、人の不気味さと異常さを表現する天才だと思う😮‍💨

屋敷中をフルチ○で踊りながら幕を閉じるが、彼に裁きの鉄槌が下されることはないのか…残されたのは空っぽのお屋敷とフルチ○のバリー・コーガンのみ。

貴族の生活にはアートな世界や広い庭でテニスしたり、食事が自然に出てきたり、と憧れる空間だけど、内部事情はそれほど優雅でもないんだね🧐
まとぅん

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