さすらいの旅人

誰も助けてくれないのさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

誰も助けてくれない(2023年製作の映画)
3.5
★恐怖を感じたらベットの下に隠れろ!
【VOD/Disney+/配信視聴/シネスコサイズ】

SF映画の名門20世紀スタジオ(旧20世紀FOX)製作の攻撃型宇宙人映画だ。

普通宇宙人の姿が明確になるまで30分以上かかるが、本作では10分足らずで登場する。そのため、ストレスなく映画の世界へ没入できる。しかも、その姿は期待通りの姿👽なので安心して観ていられる。ただ、少し弱いのが難点で、私でも勝てると思うよ。

本作では登場人物が過去に問題を抱えた少女が中心となる。しかも、セリフがほとんどなく、対決を含めて映像のみでの異色の展開となる。庭に出現したミステリーサークル、天空に広がる不気味な光雲などUFO出現のお膳立てもしっかり描かれている。そして、過去のUFO映画のオマージュ的映像もありファンにはたまらない。特に「未知との遭遇」の影響はやはり大きいと思った。

この宇宙人は人類に対して攻撃型であるが、周囲から攻撃されている少女の境遇を察知しているようだ。少女は世間から孤立しているが、ある夢を持っている。宇宙人たちの侵略目的は何か、そして少女の夢との関連性の謎がラストに向けて動き出すところが見所になる。ただ、ラストの意味が良く分からず、そして中途半端に終わるところはB級的で今一であった。

まあ、本作はホラー的要素が強いし、コメディー的でもあるのである程度楽しめる映画だと思う。