Omerta

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版のOmertaのレビュー・感想・評価

3.5
強盗に失敗した男たちの顛末を描くバイオレンス映画。
低予算で制作されたためロケーションは極力絞られ脚本と演出で勝負された作品。監督デビュー作にして既にタランティーノお得意の時系列を操る構成が組まれており強盗シーンは敢えて省かれ登場人物たちの回想を通じて物語が掘り下げられていく。
血塗れバイオレンスな暴力シーンをはじめ観客を楽しませるタランティーノのエンタメ精神はこの頃からたっぷりで冒頭マドンナの『ライク・ア・ヴァージン』にまつわる愉快な会話を笑い飛ばせるような人ならオススメ。
元々は『ナチュラル・ボーン・キラーズ』の制作費稼ぎの為に書いていた脚本だったようだが書いているうちに熱が入り自分が監督して制作する!となったそう。
新人フィルムメイカーの為ならひと肌脱ぐことを厭わないハーヴェイ・カイテルは本作では主演のほかプロデュースやキャスティングの面でも色々と助力していたらしい。
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