もんてすQ

アイアンクローのもんてすQのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.0
(まだ未消化のレビューが四つもある...)

実話をベースにしたプロレス一家の悲劇を描いた作品
A24

私はプロレス文化が結構嫌いで、本作も好意的なレビューを読んでなければ観に行かなかったと思う
日本公開の配給会社は結構気合が入っていて、推薦コメントを大仁田厚(本作の登場人物と実戦経験あり)とか棚橋弘至とかに依頼したりと、まさかの異色のプロモーションを行っている

超絶家父長主義的なプロレスラーの父親から育てられた息子たちが、親の過度な期待を背負わされて同じくプロレスラーになるが、とんでもない結果に...というストーリー
悔しいけど久しぶりに劇場で感動したし、あのディズニーアイドルだったザック・エフロンがこんなことに...とある意味で見応えも抜群なんだけど、とにかくとんでもない家族の物語で“現実は小説より奇なり”をそのままやってる感がある
(というか実際にあったことはもっとハードだったらしい)

主人公ケビンの嫁・パム(リリー・ジェームズ)が、どう考えたって面倒くさそうな家に嫁入りしようと思ったのがなぜかを理解できなかった

終盤で母親が夕食を用意せずに絵を描くシーン、ついに家庭が崩壊したことを表しているのかなと思った

⭐︎

ブルー・オイスター・カルトの『(Don’t fear)the reaper』が劇中で使用されてて、これ『X』(同じくA24作品)でも使ってたけど、そんな70年代を代表する楽曲なのかな?と思ったら“死神なんかを恐れないで、僕の手を取って、僕たちは飛べるよ”とかいう不吉すぎる歌詞で、なるほどXにも本作にもマッチしてる楽曲だわな...と納得した
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