1980年代初頭。相手の顔面を鷲掴みにする技・アイアンクローを生み出した伝説のプロレス一家・エリック家の飛躍と転落までを描いた伝記映画。
プロレス自体は、全く知らないんだけど、筋肉と筋肉の映画作品が好きなんで楽しみにしてました。
事前情報を全く知らないで見て、「これが本当に実話とは…」とびっくりというかドン引き。
本当に何かあるとしか思えない。が、父親であるフリッツ・フォン・エリック氏が引き起こしていたのではないだろうか。
この世には少なからず言霊とか、スピリチュアルなものはあるわけだし。
まあ、実話なんでとやかく言わないで、この作品のすごいところをシンプルに綴ろうな。
まず初めの食事のシーン。
家族全員で食卓を囲んで、取り合うように飯を食らう。
和気藹々とした会話と、未来のことについて語り合ったり。
そして中盤の食事のシーン。ここではもうこれ以上の不幸がないってくらいの食事シーンだった。
冒頭と比べると、食卓に天と地の差がある。
そして終盤で自殺した弟を食卓テーブルに載せるシーンに行き着く。
食卓テーブルを囲むのが、幸せな家族像というイメージが効果的に使われていて、、すごく綺麗な表現だった。
食卓テーブル以外にも色んな表現があったけど割愛する。
表現の仕方が、どこか宗教っぽいとも思ったりして、母親がキリストを信仰しているということも含めて全てが繋がっている。
これが実話と思えないけど、こんな伝記映画はすごい。