度怒り炎の介

アイアンクローの度怒り炎の介のレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
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・微妙な距離に置かれたカメラがだんだんズームしてくっていうのを8割くらいのカットでやってた気がするんだけど何のためなのか全然わからずもうええてとしか思えない
・カットバックがしつこい
・2人の出会いの後にくるデートの飯屋での会話シーン、かなり良くなりそうなのにカットが多すぎて足踏み感がハンパない
・脚本が結構よかった気がする。いい感じの話運びで、上のようなダルいギミック連発でも130分ちゃんと観られる
・暴力(試合シーンにおいてはアイアンクローとか反則とか)が発動するところ、死を感じさせるところの緊張感が半端ない。こういうところではカメラの近さが活きてた
・俳優がみんないい。それだけにもっとよくセリフを聞かせてくれそうな撮り方があるのではという所が結構あった
・パーティのシーンかなり良い。『フェイブルマンズ』程ではもちろんないけど、そういうベクトルの良さ。ショーンダーキンの撮るハイスクールものの映画が観てみたいなとか思った
・弟が「もっと良いところへ行く」という遺書を置いて自殺したあと、死んだ兄弟一同があの世でやっと会えたねみたいになるシーンまじで許せない。どれだけ辛い人生を歩んでいたとしてもそれはねーなと思った。死んだらそれで終わりに決まってるだろ!だから悲しいんじゃねーのかよ
・最後、色々あったなーみたいな感じでザックエフロンがガキを見ながら号泣するところ最高。2匹いた犬が1匹に減ってるのも切なくて良い。実は成長したあとのガキと犬のさりげなさがかなり良かったのでは…。