千年女優

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者の千年女優のレビュー・感想・評価

2.5
はるか彼方の銀河、国王暗殺に伴う元老院議員バリサリウスの圧政で宇宙世界が混乱に陥る中、辺境の惑星ヴェルトに逃れるもそこで生まれた因縁から提督ノーブル打倒のために仲間を集うバリサリウスの養女ノラ。裏切りと結束の果てに目的を果たしてヴェルトに帰った彼女が、復讐に燃えるノーブルと再び相まみえる様を描いたSF映画です。

アメコミ映画での乱高下を経て原点回帰のゾンビ映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』で評価を取り戻したザック・スナイダーが、同じくNetflixで制作したオリジナルのスペースオペラの第二弾で、意気揚々と公開されながらも批評は散々だった前作の汚名返上にソフィア・ブテラら続投したキャストと1.6億ドルのビッグバジェットで臨みます。

直接的な続編とあって軌道修正が効くはずはなく『スターウォーズ』と『七人の侍』の雑なコラボレーションを継続します。それにしても二作合わせて展開が「序章」に留まるのでは見せ場は少なく、せっかくの「デザイン」の力も「雰囲気」作りにしかなっていないと、お得意のスローモーションが作品全体にかかってしまっている一作です。
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