1987年に16歳の少女達が刺殺されるスイート16キラー事件があった町に育つ女子高生で、母の心配を聞かず迎えたハロウィンに復活した殺人鬼に彼女を殺されたジェイミー。偶然タイムマシンを稼働させて1987年の事件前へと訪れた彼女が、実は学校で評判のビッチだった若かりし日の母と事件阻止に臨む様を描いたコメディ・スリラーです。
"Welcome to the Blumhouse"以来友好関係を築くAmazonスタジオとブラムハウスが共同で制作した2023年ハロウィン公開作品で、主演に元「最も影響力ある10代」キーナン・シプカ、脚本に「ブラックリスト」入りのサーシャ・パール・レイバー、監督にNetflixデビューのナナッチカ・カーンと有望女性を結集しての物語が好評を博しました。
ジョン・カーペンターのクラシック・スラッシャー『ハロウィン』をモチーフに女子高生とタイムトラベルというキャッチーな題材を用いて観客の興味を引きます。魅力的なアイテムを揃えた割に本筋は些か単調で捻りが足りないところはありますが、ジェネレーションギャップを用いた母娘の掛け合いで笑わせる、ポップな味わいの一作です。
