吉田ジャスティスカツヲ

ガールズドライブの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

ガールズドライブ(2023年製作の映画)
3.4
美少女が美しく撮れている。だからアイドル映画としてクリアすべきところは出来ています。
しかし大衆から『アイドル映画ならこんなモンだろう』という【ハードルを下げられることを変に覚悟した、作り手の志の低さ】が透けて見えてしまうのです🤨


・自分には死活問題である悩みを誰かに打ち明けたところで、共感してくれないどころか、くだらねぇって笑い飛ばされる恐れがあるから…だから喋るのが嫌だったんだよ…
・学園カーストが高いなら、高いなりの困ったことがあるのさ…
・自己肯定感が高いのは結構だが、バズる為ならSNSで何をやっても良いのか?
・そして本当に美しいことは、インスタやTikTokだけでは伝わらないのかもしれない…

などなど、観客に伝えたいメッセージ性はたくさんあれど、拙い演出が雰囲気を殺してしまっているのです😥


まず主演の4人にお伺いしたい。
君たちの日常会話って、そんなテンポですか🤔
もっと早くて、誰かの言葉に被せて畳み掛けるように話すと思いませんか?(気分が高揚している際には、特にそう)

また誰かが長セリフを発しているとき、他の誰もが微動だにしないのは不自然だと思いますし【酷いときは人物どおしの立ち位置が被って、顔が見えないことがある🫥】カメラ下手くそか。


そして山崎空/津川🚗がこのお話しのキーパーソン。
彼女が居るから4人は前に進めて、さらに作品全体へ大きなギミックを担うことになる大事なキャラクターであり、文字通りハンドルを握る存在。
彼女はそのヨタ話に他の3人が呆れるくらい【当人が表すよりももっとSFめいた不思議ちゃん味を出すべき】であり、そうすることでミドルクレジットが完璧なものになるのです。


何よりも列車でなく、自転車でなく、密室に4人固まって他に邪魔が入らない【乗用車で女子高生が旅をする意味合い】をそんなに感じなかったいことが残念🫤

井上テテさんの脚本は良い。
だからこそ私にとっては惜しい作品となりました🤔
いまからでももっと面白くできると思う。