BEEKENY

52ヘルツのクジラたちのBEEKENYのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.6
2024-03 54

最近は「市子」の杉咲花が強烈に印象に残ってましたが
本作品の杉咲花も存在感抜群 
不幸のどん底、ボロボロ状態から幸せ絶頂まで様々な役、
表情を演じきったと思います

僕の推しの小野花梨ちゃんもいい役でした
ああいう「私、応援するから!」的な友達役
はまってます。

それに志尊淳の好演 今回も注目です
以前 NHK で放映された「女子的生活」
でも好演技を見せたように
彼のユニセックス的なキャラが今回も
光ってました。
僕はあのあごひげが途中から気になってて
あ~やっぱりそうだったか、
って感じでした

そして何と言っても少年の桑名桃李君が
素晴らしい!言葉を発することがないので
すべては仕草とか表情とかで表現するわけで
それって子供には難しいよね 
良く演じきりました!あの長髪はホンモノなのだろうか
もしそうだとしたらよくあそこまで伸ばしたね
それにしてもわが子をあんな風に虐待して
ムシ呼ばわりしてひどすぎます
でも現実の虐待の現場ってこういう風に
思っちゃう親もいるってことだとしたら
ホント悲しいです。あったとしてもあってほしくない。

あと、自分的には宮沢氷魚ときなこのなれそめが
ベタすぎてちょっと気になったかなあ
リチャードギアの映画じゃないんだからさ
そこまで対比させんでもいいんじゃね?
と思ったりして。。。

ストーリーは杉咲花演じるきなこの悲しい生い立ちと
その後立ち直って移り住んできた海辺の街で
虐待を受けて親から見捨てられてしまう
少年と出会い、最後には思いが絡み合って前を
向いて生きていこうとするエンディング

その背景には児童虐待、、ネグレスㇳ、ヤングケアラー
ジェンダーに関する偏見だとかいろんな社会問題が
あってみんなその闇を抱えて生きてて
その声なき声を52ヘルツのクジラにたとえて
表現しているっていうのかな

まあそれなりに社会への問題提起という意味でも
しっかりメッセージは盛り込まれていたと僕は思います
雰囲気の暗さ加減では「生欲」「流浪の月」「ある男」
ぐらいのシリアス感だったかな
なんか勝手なイメージですが


とにもかくにも望みのあるエンディングで良かった
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