鬼まんじゅうとかは蒸すけどね

52ヘルツのクジラたちの鬼まんじゅうとかは蒸すけどねのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
4.5
2024年No.42

杉咲花ファンなので鑑賞。
今回は公開記念舞台挨拶のチケットが当選したのでTOHOシネマズ六本木ヒルズで公開初日に鑑賞。

まずは役者陣について軽く。

杉咲花はすごい。市子の時もすごかったけど今回もすごい。僕の中では現代日本最高峰の俳優。
本当にこれから名優として日本映画史に名を残すかも。

僕は優しい人に対して「なんでやねん」、「なんか企んどるやろ」、「嘘つけぇ!」とか思ってしまうことが多々あるが、志尊淳が演じるアンさんの優しさが違和感なくみれたのがとてもよかった。
アンさんにもトランスジェンダーというバックグラウンドがあるって予告の時点で知ってたからなのか、志尊淳の演技力なのかはわからないが、とにかくよかった。

宮沢氷魚はいやーな役が似合ってた。

小野花梨の作中での太陽な感じめちゃ好き。

思い返せば鑑賞中に泣いてしまう映画って、どこか自分とはかけ離れた、言ってしまえば他人事な場合が多い気がする。それはそれで心が動かされているから全然いい。
ただ、この映画は泣けなかった。それは自分が当事者意識を持ってこの映画を観ることができたからなのか、単純に泣けなかったのか、まだはっきりとはわからない。
でも僕は今はこの映画に出てくるような悩みを抱えている人達のことをしっかりと認識して、それこそ彼らの声を聞き逃さない人になりたいと思う。

アンさんがキナコに対して心からの幸せを願ったように僕はこの映画のキャスト、スタッフの幸せを願います。

最後にどーでもいいけど配送センターでの梱包作業の時、緩衝材の紙ってあんなにドゥルルって出るんや。