黒猫ぽち

フラッシュオーバー 炎の消防隊の黒猫ぽちのレビュー・感想・評価

5.0
僕の『シネマ ウィークエンド』一本目はこの映画から。大火災の中、奮闘する消防隊を描いた中国のアクション映画です。

オープニング直後のタンクローリーの爆発事故を無事に切り抜けてほっと安堵した直後から始まる化学工業団地での大規模火災、爆発、そしてさらに工場内にある塩素タンクやシアン化合物タンクの防爆のために身体を張った、命懸けの消化活動を、それこそ息をつめてみつめていました。署長がメインかと思っていたのですが(まあ、主演陣の1人ではあったわけですが)、この映画の中に描かれていたのは署長と婚約者の愛だけではなく、還暦を迎える父と母を想う隊員の愛、そして想いを寄せる女性教官を命を賭けて護り抜く通信員の愛が描かれていました。どの愛の風景にも涙が溢れて仕方がなかったよ…土曜日の朝一番の映画でこんなに泣かされちゃうなんて、思いもしませんでした。

これはフィクションだって思いながら観ていたけれど、本当の火災の現場でもこんな、これ以上な緊迫感が満ちているのでしょう。そして、文字通り「命を賭けて」任務に当たる消防士の方々がいてくださるということに改めて、感謝の気持ちと尊敬の気持ちでいっぱいになりました。
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