パングロス

DOGMAN ドッグマンのパングロスのネタバレレビュー・内容・結末

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

◎犬とドラァグクィーンの受難曲/モノオペラ

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの女装した顔と犬を重ねたアートワークだけ見て鑑賞。

もっとグロいめのバッドテイストな作品かと思ったら、そこまで酷くはなかった。

むしろ、犬の檻を抜け出して施設に入所した少年ダグラスが、恩師ともいうべきサルマとシェークスピア劇に興じたり、ゲイキャバレーでドラァグクィーンとしてデビューした彼が、エディット・ピアフやマレーネ・ディートリッヒ、マリリン・モンローに扮して、リップシンクの芸を魅せるシーンが長かったりで、要は、ある種の(ミュージカルより相応しい)オペラとして楽しめば良さそうだ。

もちろん、ダグラスは、神の名の下に少年時代に虐待され、最後に十字架の影に倒れて息を引き取るのだから、キリストの受難のイメージを重ねている訳だけれど。

まぁ、考察し出せば、いろいろありそうだけど、まずは本作で使われた懐メロの数々を復習することから、作品の反芻を始めるのが良策かと思う。

【参考】
『DOGMAN ドッグマン』の挿入曲とサントラ
2023.12.22
filmmusik.jp/dogman/
パングロス

パングロス