最悪な家庭環境で、犬だけが救いだった男。頼れる人もなく、脚まで不自由になりながらも、仕事を懸命に探し、犬とともに必死に生きてきた。しかし、彼が平穏を手に入れることはなく…。
じゃあどうすればよかったのよ、というぐらいの彼の苦難が割と淡々と描かれ、なかなかしんどい。一体誰が彼を責められるだろうか。
そんな鬱屈を爆発させるところもほぼないので、スカッとすることはない。わんわんアクションは少しあるが、もっと欲しかったな。結構酷い目にあっている人もいるが、陰惨な描写もなく、パンチは弱い。
犬達は賢くて可愛くて癒やされる。
