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おはよう!スパンクのssr701のレビュー・感想・評価

おはよう!スパンク(1982年製作の映画)
3.3
12月29日は女優の青山倫子(のりこ)さんのお誕生日です!
おめでとうございまーす!
お祝いの意味も込めまして
つかせのりこさんが出ている作品を見てみます(無関係)

「スパンク~スパンク~」という主題歌の
サビだけ知ってる程度の知識で申し訳ないですが
ボクには青山倫子さんを祝うという大義がありますので(ありません)
頑張って張り切って行きたいと思います(もっと違うこと頑張ればいいのに)
…いざ視聴開始です!


(ネタバレあり&読んだら気がふれます)



スパンクは日本語を理解して少ししゃべれる犬
という設定らしいです
「自分もクレープを食べたい」という趣旨を
「ワンも!ワンも!」と自分を指さしつつ訴えて
「アーン…ングリュリュンムン…」などと食べるジェスチャーを
交えつつ伝えてきたりします
なるほど…
幼児語に「ワン」という犬らしさを足した感じの言葉なら
しゃべれるということなのかな?

しかし「おそいなあ…」を「ワンそいなあ…」
と言うのはいかがなものでしょうか?
そのあと「予約ワン!」「見えないワン!」
「待っててワン!」「忘れ物だワン!」
という言葉は話せるのに
いったいどういうことなのでしょうか!?
そんなあやふやな言語能力で店に対しては
「連れが来るから」と伝えることには成功して
一時的にレストランの予約席に
犬一匹が座れていたという事実が不思議すぎます

かと思えば!かと思えばです!
「さよなら」は使えずに「ワンなら」などと言うのです!
…何なんですか!
「さよなら」や「バイバイ」くらいは
いくら何でもしゃべってくださいよ!
「予約」が行ければもっと行けるはずじゃないんですか!
使用頻度は明らかに別れのあいさつの方が多いじゃないですか!
さらにこのあと「いただきます」も
「ワンだきます」と言うとかもう…
あきれてものも言えないです(こんなことにムキになってるお前にもあきれるぞ)

でカワイ子ちゃんの犬のアンナとは「アンアン!」だけで
通じ合ってるし一体どういうことなんですか!
そのアンナちゃんがびしょ濡れになりながら
「アンッ…ァン…!」と言って腰を浮かせて
上下に弾んで悦ぶシーンも何だかすごく気になって
ドキドキが止まりませんが
そ…それはともかくです!
まあこういう世界観なのだと割り切って楽しむしかありませんネ!
とにかく視聴続行です

…でも「バイオリン」もしゃべれてたのに
なんでジェスチャーで伝えてるんですか!(←しつこい)
もう言葉のことは本当に割り切らないと
このあともネコがどこからか集めてきた10円玉を積んで
公衆電話から片言で助けを求めてきたりするので
キリがないのでした…


さてアンナちゃんの飼い主のイケメンが
転校生としてやってきますが
主人公の愛子ちゃんが挨拶してもガン無視です
休憩時間に6人の女子に囲まれてキャッキャ言われても
冷たくあしらって立ち去るのです
…これだからイケメンは!(憤怒)
女子の挨拶を大事にしないとか考えられませんよ!
妄想への入り口じゃないですか!
そこからいくらでも世界観を広げられる
ゼロからイチへと発展する
その素晴らしきビッグバンじゃないですか!
これだからイケメンは!
これだからイケメンってやつは!!
これだからイケメンっていう生き物は!!!
…今日はスパンクの言語問題が長引いたので
この程度で許しておいてあげますが
ほんとイケメンはいいかげんにしろと言いたいです
(お前の無駄な長文こそいいかげんにしなさい)

このイケメンは一度スパンクと面識があるのですが
思い出すまでに少しの時間を要しています
これほどまでにインパクトのある犬と出会って
覚えてないとか…
少女漫画に出てくるイケメンは
クールすぎるほどにクールで低体温っぽいですから
脳も冷えすぎて記憶中枢に異常をきたしているのでは?
とても心配です
(ひとの脳の心配よりも自分の心配をしなさい)

このイケメンが落としたバイオリンの弓を
スパンクが拾って返却したわけですが
その時ケースがあったはずなのに
返却時は裸のままで渡してしまっています
関西人なら「ママー!裸じゃイヤ!」と
「大島屋のり」のCMのパロディで対応するはずですが
このイケメンは無反応で受け取っていたので
関西出身でないことが判明したのでした(プロファイリング完了!)

イケメンはあまりに冷たい態度なので
お高く止まってるという意味で「とんび」と呼ばれたり
「冷血動物」とまで言われてしまうなど
愛子ちゃんやクラスメイトから激しく嫌われてしまいます

そして!
なんやかんやで!
あれやこれやを経て!
イケメンは愛子ちゃんの家にお泊りすることになるのでした…

あ ほ か !!!!!!!!!!
これだからイケメンは!!!!!!!!!!!!!!
そんで一気に距離も縮まって水族館へとお友達とダブルデートだとぉ?
「翔くん」「愛ちゃん」
なんて呼び合うとか…キィーーーーーーーーーーーー!
これは嫉妬では!決して嫉妬ではないのです!
イケメンのことが好きなおともだちのお嬢様のことを
すっかり忘れ去っていることが許せないのです!
これ以前にお嬢様のお誕生日会に来なかったイケメンを責めてた流れがあったのです
なのに!なのにです!
何をしれっと横取りしてるんですか!!!!!!!!!!!!
これはもう
闇堕ちしたお嬢様に刺されるバッドエンドか
愛子ちゃんにひそかに思いを寄せてそうな
メガネくんに刺されるバッドエンドの予感しかしません

単純なエンディングしか思い浮かばない
バカの限界はともかくです
イケメンはまた転校してしまうこととなります
メガネくんとのいざこざもありましたが
あっさり仲直りして「泳ごう!」と
服を脱ぎ捨てて海へと飛び込みます
乙女読者へのサービスシーンでしょうか?
メガネくんの方はシマシマのトランクス姿も
チラっと見せてくれます
よかったネ!(何が?)

お別れを前にみんなでピクニックへ!
お嬢様に刺されないようガス抜きが必要と考えたのか
お嬢様もそのメンバーへと入れていますが
愛子ちゃんは隣同士にさせないように常にしっかりブロックしています
女は怖いぞ…っとメモメモ…

そして愛子ちゃんやイケメンが刺されることばかり
心配していたのですが
悲劇は意外にもスパンクに起きるのでした(さすがに刺されはしませんけどね)
それは見てのお楽しみです!(めんどい時の魔法の合言葉&楽しくはないです)

でまあ言葉のことはもうあきらめてはいたんですが
終盤に愛子ちゃんはスパンクに「電話に出て!」と頼むという
無茶ぶりをします…
スパンクはバイオリンのジェスチャーをして
誰からかかってきたかを伝えます
イケメンからか…と思いきや
「え?翔くんのママから?」
なんでわかったんや…
ほんとトンデモ作品だなあなんて思ってたら…
愛子ちゃんとイケメンとの海辺でのシーンでは
昼のメロドラマかと思うほどの無茶苦茶さと
激熱さがあります
音楽も仰々しくて盛り上がるまさにクライマックスなシーンなのですが
さらに最後の最後のお別れの場面で
ここでそれを持ってくるのか!!!
と胸を打つシーンが待っています
とにかく納得のいかないことだらけの作品なのですが
終盤に見事にその様相を変えて
感動の渦へと引きずり込む名作の顔を見せるのでした

というわけでまさかの大傑作へと最後に化けました
大収穫です
やっぱり終わりがしっかりしてると
見終えて気分がいいですね!
知っている主題歌は流れませんでしたが
劇場版用の主題歌がエンディングでかかり
これがまた名曲だったので爽快なのでした
ついでにいうと
「女が頬杖をついているのは恋をしている時」
という情報を得られたのも大きかったです(何に活かすの?)

それから三菱FUSOのトラックが
必要以上にリアルに描かれてましたが
何らかのキックバックがあったのか気になる作品なのでした


400作品目の感想なので
キチガイ度MAXで頑張ったボクなのでした(だからもっと違うことを頑張れよ)

追記
駅で「原30号」という見出しの報知新聞を読んでいる人がいます
ちなみに今作は1982年3月公開作品です
1981年の原辰徳のルーキーイヤーは22本のホームラン数であり
巨人ファンのスタッフの願いが込められているのだと思います
原は1982年に見事33本のホームランを打っているので
30本目のホームランをいつ打ったのかがわかれば
この日の日付も割り出せるのですが
そう簡単には検索では出てこなかったのでした…残念です
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