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エチオピーク 音楽探求の旅のtakaのレビュー・感想・評価

4.0
エチオピア音楽は独特な音階とリズムが特徴的で、ムーディなメロディとファンキーな曲調が大きな魅力
その音楽をどうにかして広めようとしたフランス人の男がいた
エチオピークシリーズを監修・リリースしたのもその彼、フランシス


ハイレ・セラシエ皇帝下ではミュージシャンは優遇され自由に活動出来ていたものの軍事政権下では制限され音楽の発展の大きな障壁に
かつてジャマイカで独自に音楽が進化発展した現象がエチオピアでも起きていたかもと想像できるだけに残念でならない

フランシスの夫人も呆れるほどの執念が実を結び、埋もれることなく多くの人の耳に音源を届けた彼の功績は非常に大きい
更にジャームッシュの映画「ブロークン・フラワーズ」でムラトゥの音楽が紹介されたのも流布に貢献したことだろう

途中から少し趣旨が変わったと思わなくもないが、どうせなら販促映画に徹して個々のアルバム紹介や説明をしてもっと曲を聴かせて欲しかった

鑑賞前にマハムド・アハメドのDVDを見て行ったら結構がっつりフィーチャー
その代わりムラトゥ・アスタツケは劇中曲が流れたのみで残念
あと一瞬だけどフガジやソニックユースらのぶっ込みあり笑

昨年見たエチオピア音楽のドキュメンタリー「ロアリング・アビス」も再見したくなった
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