ヘタレ野郎にも輝きを
マシュー・ヴォーン監督によるコテコテのファンタジー映画。ファンタジー映画を大きく２つに分けると『ハリー・ポッター』『ロード・オブ・ザ・リング』のような大衆受けしやすい王道ものと『エンジェル ウォーズ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』のようなクセしかないマニアを呼びつける異色ものがあります。本作はちょうど中間に位置している作品。
片想いの相手に流れ星を取ってくると約束した主人公、王位継承の為に流れ星が持つルビーを求める王子たち、流れ星の心臓を奪うことで永遠の命を手に入れようとする魔女。「流れ星」を巡る争奪戦の幕開けです。
何の魅力もないヘタレ君を主人公に、ファンタジーの世界観でブツ(本作では流れ星とルビー)の奪い合いを描いたヴォーン監督。ガイ・リッチー作品での経験がここでも発揮されたようです。ファンタジー映画なのにやっていることはクライム劇。この展開が好きになれるか否かで評価が大きく割れるかもしれません。
かなり異質なファンタジー映画なのに不思議と楽しめてしまった本作。この混沌とした設定に魅了された2時間でした。
亡霊王子たちが最高に面白いし、チャーリー・コックスが若い！！
