ナポレオンのさききちのレビュー・感想・評価

アステルリッツの戦、百日天下などの英雄的で映画的な高揚と、ワーテルローなどに代表される駒のような人間の扱いと非道さ、そしてジョセフィーヌへ想い。英雄であり人間であり、かつ非情なナポレオン。歴史上の、教科書上の、「あの人」というだけの気持ちだったのだけれど、あぁ、人間だと思いつつ、愛する人の事を同時に考え自分をも重ねてしまった。戦のシーンは格別。北野武の『首』同様、権力やのしあがりの無意味さ、諸行無常を感じた時間でもあった。

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