吉田ジャスティスカツヲ

ナポレオンの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

ナポレオン(2023年製作の映画)
4.1
直前に世界史の教科書を引っ張り出して予習し📕今作の内容と照らし合わせてみると【この映画ではナポレオンの人生の内の20年強を表現していること】がわかりました。
これをリドリースコット監督が2時間40分かけて描いているのですが、これだけの上映時間を用意してなお【駆け足感というか、すごく端折り感🤏】を観て取れるのです。

監督は『本当は本編時間を4時間半にしたかった』とも仰る🤯
つまり、それだけこの男の人生が濃密ということなのでしょう…
そこん所、英雄譚や歴史ロマンとは一線を画しまして【淡々としていてつまらないと受け取る観客もいらっしゃる】と思われます。


ドラマ面では【最近の監督の傾向なのか、女性目線で人間の本質を問い】英雄でも悪魔でも独裁者でもない【モラハラ小者ナポレオン像】を浮かび上がらせます😒
そんな奥様:ジョゼフィーヌの視点がドラマの鍵となるのですが、自由奔放で挑発的でもある彼女のキャラがパンチを効かせてきます。
戦争に勝利しても、皇帝となってもナポレオンにつきまとうチッサさは、そんなヒロインの存在の大きさからですなw


最後に、個人的に気になったこと。
6〜7カ国くらい合わせて大勢の登場人物が出てきて【距離的に登場しないアメリカ英語が公用語なんですか?】と思うくらい、国家間の会話のやり取りがスムーズでした🤭