タカ

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!のタカのレビュー・感想・評価

4.0
「今日は気を抜いたら全員死ぬから」

やっと観た‼️‼️+やっとレビュー書いた…
待望のコワすぎシリーズ最新作にして最終作
劇中で飛び出すセリフの通り、まさに"大感動冒険ホラードキュメンタリー"だった
というよりシリーズ作品どれを取ってもその言葉にふさわしい
タイムリーに追ってきたわけじゃない新参者のファンだけれども、白石監督節が詰め込まれた今作を観て感慨深い気持ちになった
最初から最後(エンドクレジット)まで、紛れもないコワすぎシリーズ作品だった
8年のブランク、そして終焉
工藤、市川、田代に「ありがとう❗️」と心から伝えたい 

集大成というよりも代表作のブラッシュアップ
「ここからはノーカットでご覧いただきます」のメッセージがアツい‼️
『〜花子さん』を初鑑賞した時の「すごっ‼️」という感動が蘇った
あの感じまた観れるんだな〜と思っていたらもっと複雑でもっとSF
時間軸という縦軸じゃなくて、流行りのマルチバースという横軸の広がり
相変わらずすごいことやるよなと思ってしまう
だけど、『戦慄怪奇ファイルコワすぎ』『戦慄怪奇ファイル超コワすぎ』そして今回の『戦慄怪奇ワールドコワすぎ』とシリーズ自体がマルチバースなんだから当然といえば当然の流れかもしれない

工藤と市川のパワーバランス
工藤の"時代に取り残された男"が色濃い
市川が工藤を叩くなんて…という感慨深い気持ちを感じながら、そのキャラクター性が後半の成長に大きく関わるのが良い
「自分の中にあるのが分かるけど、気に入らないから何回でもぶっ殺す❗️」
それまで活躍要素が少なかった工藤の存在感がキチンと示される
やっぱりコワすぎシリーズは工藤中心だよなぁ

白石晃士ワールドに居る霊能者
白石作品の霊能者はやっぱ最高‼️
珠緒のキャラクターは『〜花子さん』の真壁というよりは『カルト』のNEOや『オカルトの森へようこそ』のナナシの系譜
ノリの軽さに対する能力の強大さ
そのギャップがたまらない
『貞子vs伽耶子』にも通ずる"珠緒"という名前のチョイスもめちゃくちゃ良い❗️

第四の壁を越えて観客に念を求める
応援上映にめちゃくちゃ合いそう❗️
『アンパンマン』等の児童向け映画のように観客に一体感を求めるというのは新しさを感じた
そう思うと明らかに異彩を放つエンディングにしてもみんなで歌うという一体感を求める目的だったのかなという気がする
終末を描く白石節からの締めとしてはあの盛り上がりが必要
やっぱりコワすぎは楽しく終わらなくちゃ❗️
タカ

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