Priscilla 2023年作品
5/10
ソフィア・コッポラ監督脚本
原作プリシラ・プレスリー
ケイリー・スピーニー ジェイコブ・エロルディ
ロドリゴ・フェルナンデス・ストール
ダン・バーン ダン・アブラモビッチ
ティム・ドーラー・コルトマン マシュー・ショウ
ダグマーラ・ドミンスク
エルヴィス・ブレスリーの妻ブリシラ・ブレスリーがエルビスと知り合い、結婚、出産、別離する
までを描いた作品。
プリシラがブレスリーに見初められたとき、普通の中学3年生でブレスリーを惹きつける魅力については
少なくとも主演のケイリーからは感じらられない。
また、プレスリーについてだが本作では歌や演じるシーンは皆無といってよく、ステージで背後から
空手のポーズを決める所ぐらいしかない。
そもそもエルヴィスの表舞台での輝かしい姿が描写されないまま、(演出しても2022年のエルヴィスに
敵わないが)プリシラがエルヴィスについていって、そのプレスリーがモラハラDVでしたと
いっても何の驚きもない。
また、プリシラがプエルヴィスに会って恋するのは1959年の西ドイツで、その時流れるのが
トミー・ジェイムス&ザ・ションデルズのクリムズンとクローバーで1969年の楽曲。
つまりソフィア・コッポラには当時の音楽に対する興味も尊敬もさほどないと思われる。
小物のカットとかいちいち可愛らしいけど、それ以外全く観るべき所はない。
途中自己を見直すためにプリシラが空手を習うのだけれど、その空手のシーンがへなちょこで
いろいろ浅い人物を主演にした浅い映画という感想にしかならなかった。
2023年に亡くなったリサ・マリー・プレスリーは本作をみたらどう思っただろうか。
