映画館で鑑賞
遠くない未来、人を守るはずのAIと人類の戦争が激化する世界で元特殊部隊のジョシュアが人類を滅ぼす兵器を破壊しにいくが、、、
正直、観る前はAIとの戦争という既視感のあるSF映画かなーとあまり期待をしていなかったが予想外に感動するSF超大作でした。
今作は核兵器が使われた事でAIロボットの排除を行うアメリカとAIとの共存を行い続けるニューアジアという争いで、今までのSF映画と違い人類側がノマドという最強の兵器を使用する事で優勢な立ち位置になっている。
今までのSF映画のようなシーンはチラチラとあるもののAIのビジュアルや共に生活をする人々の生活感がリアルで今までにない描かれ方だった。
SF映画でありながら、まさかの家族愛がしっかり描かれた内容でジョシュアが出会う少女AIのアルフィーとの絆や関係性がストーリーが進むごとにより映画の深みになって後半の展開には素直に感動しました。
ニューアジアで人々と共存するAIロボットたちはすごく人間味があり、人々と共に生活する中でその文化や信仰も描かれているところがより感情移入できる良いポイントだった。
ニューアジアでは所々、日本を感じる場所や渡辺謙さん演じるハルンが話す言語が日本語だったりとギャレス・エドワーズ監督の日本愛を感じることが出来るのは日本人として嬉しい演出だった。
今作のモチーフが子連れ狼なのも、面白いと思いました。
アルフィーがとにかく可愛くて、ジョシュアと関わっていく事でAIでありながら人間の子供のような振る舞いが良くて、笑ったり泣いたりするシーンは本当に良いシーンだった。
間違いなく、今年1番くらいのSF作品で映像も見応えたくさんだしヒューマンドラマとしても素晴らしい超大作でした。