ヒノモト

モダンかアナーキーのヒノモトのレビュー・感想・評価

モダンかアナーキー(2023年製作の映画)
3.0
7月から2週間限定で公開されている自主映画。
スケボー仲間の死を巡る記憶を冷淡な目線で切り取るお話。

上手く文章にまとまらないので、鑑賞記録としてメモ的になります。
読みづらくてすいません。

自主映画ではありますが、PFFグランプリを受賞されているし、当時はともかく有名俳優をキャスティングしているし、一般料金を払って観てるので、商業映画と同等として見ていくとして、日本の商業映画では拾いきれないような少年少女たちの仲間意識のドライさ、ある意味の冷淡さは映し出されていて、そういう瞬間瞬間の映像は良かったです。

しかし、映画内でのスケボー少年たちを追ったドキュメンタリータッチの部分とそれ以外の偶然性を装ったカメラワークまたはカメラ運用や録音精度は、映画全体が時系列をバラバラにしている上で、不安定なカメラを見せられると、登場人物自体が特定しにくく、物語を追うこと自体も集中力を欠いてしまい、マイナスに働いてしまうことのほうが多かったように感じました。

制作者はシナリオの細部まで理解しているのでしょうが、観る側としての登場人物や物語の輪郭への印象づけを定着させる意識をもう少しできていれば、幅広い世代に受け入れやすくなったように思えます。

映画全体に流れる負の感情、ネガティブな空気感を纏わすことには成功しているので、今作の登場人物たちと同世代くらいの方にとっては、刺さるニュアンスになってると思いました。
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