カテリーナ

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男のカテリーナのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品だけは外せない
『パルプフィクション』で本当の意味で映画の面白さを教えてもらい、『ジャンゴ』で最高のカタルシスを味わい 『レザボア・ドッグス』では出演者が叔父さんでカッコ悪くてもカッコいいOPがあることを知り『ジャッキー・ブラウン』で粋な大人の純愛を教わり
『トゥルーロマンス』で女も愛する男の為に命を賭けて機関銃をぶっ放すことを知り
『イングロリアス・バスターズ』と
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
で彼の尋常じゃない映画愛を再認識し
今作『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』ではそのタイトル通り
何故彼は映画に愛されたのかを知ることができる。

大好きな『ジャンゴ』のヒーロー
ジェイミー・フォックス 俳優として一流の彼に対してもタランティーノは
君は奴隷なんだ と何度も繰り返し
今までのことは全部忘れて芝居をして欲しいと言及 
『何故なら 良い映画を作る為だから』
(ラストでスタッフと出演者声を揃えて合唱する場面で涙目に)
その後から彼は奴隷のジャンゴになりきって演技をしたと語る
『レザボア・ドッグス』でミスターブロンドを演じた大好きなマイケル・マドセン
(このレビューでは大好きが頻発するので
あしからず)が明かす撮影秘話はふたりの
絆が感じられ心が温かくなる
あの、警官の耳を切るシーンで彼は軽やかなステップを踏むが 台本を読んだ時
狂気のダンスを踊ると記載されていて
困惑する 何故なら彼は踊れないから
「踊れないよ」と立ち止まったままの彼に
タランティーノは「いいよ、明日撮ろう」と言った
翌日本編で流れる音楽をラジカセでタランティーノが流してくれたので
メロディに身を任せた
カットが入ると思いきや 僕のステップに
任せてくれた 僕を信じてくれたんだと
当時をおもいだしながら語る彼の目は優しい 人を切り刻むことなど何とも思ってないサイコパスミスター・ブロンドの見せ場は監督と俳優の信頼関係から産まれたのだ
その他にも常連のサミュエル・L・ジャクソン クリストフ・ヴァルツなどのタランティーノへの愛溢れるエピソードてんこ盛り
私にとって映画をただ見るだけでなくその先に映画を堪能できる世界があるんだと教えてくれた私とタメだけど先生、師匠、のような彼に感謝しかない
映画を見た後のこの感動を何とか文章にして残したいと
はじめは下手くそな文章も努力を重ねて
いけるのは今の私がいるのは彼のおかげです。





ありがとう。
大好きです。
カテリーナ

カテリーナ