たむたむ

ステップフォード・ワイフのたむたむのレビュー・感想・評価

ステップフォード・ワイフ(2004年製作の映画)
3.7
【妻よ、従順であれ。】

75年に製作されたアイラ・レヴィン原作『ステップフォードの妻たち』を、フランク・オズ監督がニコール・キッドマンを主演に迎えリメイクした、SFサスペンスコメディ。オリジナル未見。

新たな土地で再起を図るべく、夫と共にステップフォードという街へ越してきた元敏腕TVプロデューサーのジョアンナは、そこに住まう美しく従順な妻たちに違和感を覚え始める───

これ言ってしまうと鑑賞済みの方にはネタバレになってしまうかもですが、レビューでも多くの方が触れている通り、オリヴィア・ワイルド監督の『ドント・ウォーリー・ダーリン』と良く似ています。恐らく本作をベースにしたんでしょうね。
味付けは微妙に違うにせよ「ほぼリブートじゃん」と感じるほど酷似しているw

ニコール扮する才色兼備の妻を持つ、優しく良き夫ウォルター役のマシュー・プロデリックや、街の権力を握る夫婦役にグレン・クローズとクリストファー・ウォーケン、ジョアンナと仲良くなる住人役のベッド・ミドラーなどなど、キャスティングが絶妙。

本作はどちらかというと、サスペンス弱めの演出で、ドールハウスを思わせるカラフルかつレトロでキュートな世界観に、SF要素を絡めたブラックコメディといった印象。
男性社会に対する風刺が効いた一作。なんなら妻も、尽くしてくれる夫を夢見てもいいのでは…

本人出演してないのに、オーリーとヴィゴをサラッとネタにしていたの笑えたw
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