ShinMakita

ラ・ブームのShinMakitaのレビュー・感想・評価

ラ・ブーム(1980年製作の映画)
1.7
バリに引越し、リセ・アンリ4世校に転校した13歳の少女ヴィク。ペネロペという親友もでき、楽しい毎日を過ごしていた。そんなある日、憧れの同級生男子ジャン・ピエールから〈ブーム〉に誘われ有頂天。なんとかパパとママの了解を取り付けて、緊張しながら参加するヴィクだったが…


「ラ・ブーム」


言わずと知れたソフィ・マルソーの代表作。当時13-14の彼女が初々しい魅力を振りまき、一目で好きになる映画ですね。タイトルの〈ブーム〉とは、子供たちだけでやるホームダンスパーティのこと。タバコは吸うわ不純異性交遊だわで、親からしたら悪夢のようだな、ブームって。そしてフランスの子供たちの映画鑑賞マナーにも殺意(笑)。

淡い恋、そして両親のゴタゴタという経験を通して子供が成長していくというのは一見ありきたりなプロットなんだけど、その成長を初ブームから第2ブームまでで描くという構成が上手い。子供たちが子供らしくバカなのに対し、大人たちが大人と思えないほど幼稚に描かれているのも意図的か。ヴィクが第2ブームで恋の移ろいを経験している頃、パパママの恋は…という対比も面白い。こういう映画を観ると、自分が大人になってしまったことに寂しさを感じてしまうね。それに…娘を迎えに行って恥かかないように、ローラースケートくらいは出来るようになっておきたいもんだ。
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