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哀れなるものたちのJIZEのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.7
天才外科医の手により胎児の脳を移植され不幸な死から奇跡的に生き返った女性が大陸横断の世界を知るための冒険の旅を通じて時代の偏見から解放され成長する様を描きだす。SF冒険譚。体は大人だが脳は胎児という主人公の等身大を通して、世の中を深く見つめる。作家アラスター・グレイによる小説を映画化。ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーン主演による『女王陛下のお気に入り(2019年)』以降約5年ぶりのタッグ作品で、ウマが合うんだなと本作品で再認識。創りにゴシックとモダンが往来してて、それらの双方がデザインや映像で見事に体現されてる。エマ・ストーンが世界へと飛び込むのは実人生リアルのキャリアともメタ的目線で並行して溶け込んでるように思えた。
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