このレビューはネタバレを含みます
先行上映で映画館で鑑賞
天才外科医によって蘇った若き女性のベラは、未知なる世界を知る為、大陸横断の旅に出る。
ベラの成長を包み隠さずに映像化した作品。
奇天烈な生き物が出てきたり、本来は不気味な雰囲気や映像もなぜか芸術やアートのように観ることができる。
大人な身体に子供の脳であるベラは世間では目を覆ってしまう様な行動や言動もなにも包み隠さず出てくる。
それをエマ・ストーンは見事に演じていおり、ベラが子供として取る行動や、徐々に大人になっていく時の思考や言語をうまく演じ分けているし、何よりとても体を張った性描写も見事でした。
ストーリーも奇妙ながら、しっかりと作り込まれているので見飽きる所がなく無駄なシーンはなかったんじゃないかと個人的にすごく感じました。
エマ・ストーンも素晴らしいがウィレム・デフォーやマーク・ラファロも良かった。
映像の描写やシーンはしっかりとインパクトがあるが、個人的に見終わった後に感じたのは「静」な映像の映画だったなぁと思いました。
作中に出てくるR指定描写も中盤から後半にはエマ・ストーンの裸が出てきたり人の臓器が出てきても芸術やアートに見えてくるのも今作の映像の作り方がうまく、映画の力なのかなぁと感じました。
フェミニズムのテーマがしっかりと描かれていて、それの表現も隠さずに出している所は観る人を選ぶかもしれないが正解だったと思うし、表現やそれを演じる役者さんがとにかく良かった。
2024年1月からしっかりインパクトとテーマを静ながらにぶつけてくる素晴らしい映画でした。