目的を喪った青春の彷徨、という普遍的な感情と。
明日をも知れない閉塞状況、という現在を襲った環境とを。
絡み合わせてなにか効果があったのかどうかはあたしには解りませんでしたし、それをまんま落とし込んだ物語の展開、中盤以降のそれにはただただ、はよ終われ、としか感じませんでしたけれども。
一方。
日中の屋外シーンは須らく、ゲリラ撮りぽいアングルから被写体と並走するカメラワークからフィルムのような画面の質感まで、いずれ70年代80年代の自主映画のようであたい好み、延々と観ていたいと思わせてくれましたよ、と。