東朴幕院

瞳をとじての東朴幕院のレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.1
初ビクトル・エリセ監督作品。という事で『ミツバチのささやき』は鑑賞していない状態とある意味大胆な条件となってしまった。

22年前に映画の撮影中に主演俳優フリオが失踪した事で作品の完成も頓挫した映画監督のミゲル。その顛末を追ったTVのドキュメンタリー番組に出演したのをきっかけに、ミゲルは親友でもあったフリオヲ探す事になる…。
冒頭の映画のカットが何とも美しい。
そして全般、詩情豊かなシーンが多く流れる時間もゆったりで十分にミステリーを楽しめたというのが正直な感想だ。
事の真相や顛末を消化しながらあのラストシーンへと雪崩れ込んでいきエンディング。今時流行らない演出かもしれないが私の心の中を余韻で満たせてくれた。
長尺な作品であるが、とても豊かで満足度の高い作品であったね。
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