プラナリア

グランツーリスモのプラナリアのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
4.5
まずもってアバンタイトルオブザイヤー。「グランツーリスモは極めて精巧に作られたカーシミュレータである」という前提条件をぶち上げ、「では精巧なシミュレータたるGTのトッププレイヤーならば、現実のモータースポーツでも最強になれるのか」という壮大な実験の前振りになっている。

そして本編はというと、あまりにも熱く真っ直ぐなスポ根だった。若きゲームナードと鬼軍曹の熱いブロマンス・・・世代のギャップを超えて2人が繋がっていく過程に私は拳を力強く握りしめた。もうちょい主人公がアスリートに至る過程を丁寧に描いて欲しかった気もするが、もっと大事なキモの部分は外してはいない。レースパートだってそうだ。事故の恐ろしさも、駆け引きも、あと抑えきれなかった監督のマシンへのフェチズムだって。
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