chie

四月になれば彼女はのchieのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
2.7
原作読んでるか読んないかでだいぶ見方変わると思う。映画だけ見て意味がわからなかった人は絶対小説の方を読んで見ることをオススメする。

原作の小説を読んだ側的には
原作とはちょっと違うくて微妙かった。
映画の尺的に難しいのかもしれないけど、ハルと藤代の2人の出会いとかペンタックスとの関係性とか、細かいプロセスの部分を入れて欲しかったな、というのが原作推しの意見。原作の美しさが欠けている印象。
いちばん肝心の伝えたい原作の趣旨が映画だけ見た人と、本を読んで見た人とそうでない人とではだいぶ感じ方が違うと思う。
話の持っていき方が若干違うので、映画の方はこれはこれで嫌いでは無いけど、賛否は別れそう。

結婚のリアルを描いている。結婚とか将来をすごく考えさせる。
大人になるにつれて、なかなか素直じゃなくなるし、変に諦めがついてしまったりする妥協してしまったり、大人の嫌な部分がリアル。自分もこうなるのかなーとか考えさせられる。でも恋愛って何なのかとか、人との関わりとは?みたいなの最終的に諭される映画
「人と向き合うことは自分と向き合うこと」ということを教えてくれる

「愛をおわらせない方法は?」

その回答が私的にはかなり腑に落ちた
過去の思い出は勝手に美化されていくし、叶わなかった恋ばかりが愛おしく思えるのは 自分が手にできなかったから。
だから私自身もずっと囚われているんだというのを映画(原作もそうだが)を通して実感した。

ネタバレになるので伏せるが、愛を終わらせない方法の回答はあながち間違っては無いが、個人的には本人自身の愛は終わらないかもしれないが、それでは本当の意味での愛を手にできることにはならない思う。
色んなシチュエーション別での愛を終わらせない方法の回答があるのでは、、?
chie

chie