全体を通し、役者の方の演技力、映像の繊細さがとても魅力な作品だと感じた。
『愛を終わらせない方法』という言葉。
愛を手に入れる事はできても、それをどう続けていくのか、互いを尊重し合い、理解しているつもりでも何かしら忘れたり抜けが出てしまう。そういったことの些細な積み重ねで、愛が薄れていきやがて崩れる。しかし、それを防ぐ事はとても難しいのではないか。
この作品を鑑賞して色々と考えさせられた。
ただ、最後の海辺シーンは恋愛物のベター過ぎて流石に笑っちゃった。もう少し違うつくり方があったのではないか。そして、シーンが切り替わると服が乾いている。持っていた手紙も濡れていない。
細かいとこを気にし過ぎかもしれないが、そういった時系列もしっかりと作り込まれていたらなお良かったなと感じた。
写真家の山田監督の初長編映画作品という事で気になり、劇場へ足を運んだが期待以上ではあった。
