2023年7月8日＠アップリンク京都
国内外の映画祭で、グランプリ、準グランプリ、観客賞等など受賞（14冠）された話題の短編。いじめによる子供の自殺事件を元に、自殺した子供の親といじめていた子供6人の親、そして、クラスの担任などを描いた半分ぐらいは密室劇。キャストは、青年座、文学座、俳優座、演劇集団円、テアトル・エコーに所属する同世代の女優7人による演劇ユニット「On7（オンナナ）」の演技派俳優なので、その演技は迫力があります。
短編で33分の作品ですが、特に教室でのシーンは、もっと長い尺で観たいと感じた。それぞれの子供と親の関係は、すべて異なり、また、親の考える子供と、実際の子供、子供たちのコミュティなどは、異なる。そういう意味では、是枝弘和監督『怪物』と同時期に上映されているのもタイミングが良くて、両方とも観ることで、描き方は違うのだけど、シンクロする部分もある。同じキャストで、90分のセルフリメイクを期待したいところですが、実際に起きた事件からインスパイヤされていて、また、現実ともシンクロするので、実現には資金だけではないハードルもありそう。
