イベリー子豚

駒田蒸留所へようこそのイベリー子豚のレビュー・感想・評価

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)
3.8
「【DMM.com】発【P.A.WORKS】制作の
【お仕事応援】【ウィスキー向上委員会】映画」





『サイダーのように言葉が湧き上がる』や
『かってに改蔵』みたいな
「CGみ」のある不思議な背景に
本物の質感が伝わる「タンクの金属の輝き」と
「深い琥珀」色がたゆたう「ロックグラス」。


何が凄いって
取材協力に参加した「名だたる蒸留所」の数。


これは「ハイボール」以外でも
「ウィスキーの美味しさを知って欲しい」という
情熱のほか、ありません。


そして、
人生に一番必要なのは
「お金」でも「恋愛」でも「趣味」でもなく
「やりがいがあって没頭できる仕事」なんですね。




ただ、余りにもドでかい問題が1つ。


ラストに向けた
「マイナス・スタートの成長曲線」が
折り込み済みとは言え、
主人公【光太郎】がクソすぎます。


なんだコイツ。

失礼。無責任。無気力。
雑なミスから、そして逆ギレ。

おおよそ、社会人とは思えません。

服装もなんか「こどおじ」だし。

もはや
「ゆとり」越えて「老害」ならぬ
「若害」なんですが。


これじゃ
「主題歌兼任【早見】さん」の頑張りが水の泡。


今のトレンドに合わせて
「コミュ障・真面目ひたむき・ピュア新人ライター」と
「おっとり天然ウィスキー・ひとすじ職人系経営者」の
「じれったい・両片思い風・お仕事映画」で
良かったでしょ。


うーん……。
本当にイヤな男だったねぇ。