たむ

コロニアの子供たちのたむのレビュー・感想・評価

コロニアの子供たち(2021年製作の映画)
3.4
『オオカミの家』でも取り上げられたコロニア・ディグニダを描いた作品です。
本作は実写の劇映画のため、抽象的ではなく、かなり具体的に描かれます。
入ったばかりの少年を主人公に、少しずつ内部の恐ろしさがわかっていきます。
映画そのものは、淡々としているため、大きな起伏があるわけではないです。
だからなのか、描かれる悪夢のような出来事が、彼らにとっては日常でしかない。
その恐ろしさが伝わってきます。
『オオカミの家』と合わせて観るとお互いを補完しているようなところがあります。
内部にいる者にとって、日常が悪夢でしかない、脱獄することも出来ない、恐ろしさが表現されていますね。
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