ループ空間に入って、恋人を殺した犯人に何度も復讐する話。
全体的にセリフがかなり少なく、言葉で語らず画や登場人物の仕草で示していくスタイルがとても好感。
渡された飲み物を目の前で露骨に取り替えるところとか特に良い…
よくあるループものだが、ループから脱出する事がゴールでないのも新鮮味がある。
音楽も不気味で雰囲気もよくゾクゾクさせるが、中盤から思わぬ方向に話が転がる。
加害者と被害者の関係性・復讐の怖さ・罪を許すか許さないか…などにフォーカスしたハードな話と思いきや、不謹慎シュールギャグ路線へと変わっていく。
何かこうゆう日常4コマ漫画とかありそう。
ここで「思ってたのと違う！」となるか「これはこれで面白い笑」となるか大きく分かれるところ。
恐らくあらすじや予告篇を見て想像し得る展開とは違うものになっていくと思います。
ラストも「?」となるタイミングで終わるが、恐らく劇中に何度も出てくる花言葉の色に絡めたものなのかなと考察。
多くを語らず何でもかんでも説明しない演出は最高だったが、特にこれといった山場もないのでちょっと物足りなさはある。
ただ後半からそうゆう路線になる映画と分かってて観るとより面白く観れるのかなと思います。
