こぼちゃん

タイタニックのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
5.0
監督・脚本 ジェームズ・キャメロン、タイタニック号沈没事故をモデルに、地位も境遇も異なる男女のラブストーリー。

1998年のアカデミー賞において、作品賞、監督賞、撮影賞、美術賞、主題歌賞、音楽賞、衣裳デザイン賞、視覚効果賞、音響効果賞、音響賞、編集賞の11部門で受賞した。

映画の冒頭と終盤にある現代のシーンとエンドロールの上映時間を除くと、タイタニックが氷山に衝突してから完全に沈没するまでにかかった2時間40分の上映時間になるように、構成されている。

1912年に当時最大級の豪華客船タイタニック号が沈没してから84年後の1996年、沈没船から、『裸体の女性』の絵とが浮かび上がり、その女性は胸に『碧洋のハート』(ブルーダイア)がかけられていた。

英国から米国に向かうタイタニック号で、名家ブケイター家の一人娘、17才のローズ(ケイト・ウィンスレット)は、鉄鋼王の御曹司で政略結婚の婚約者キャル、没落寸前の銘家の未亡人の母とNYに向かう。画家を目指すジャック(レオナルド・ディカプリオ)は、ポーカーで三等船室の切符を手に入れ、NY行きに夢を膨らませる。

タイタニックの海難事故を描く映画は多いが、対比するように愛を描きたかったジェームズ・キャメロン監督。様々な登場人物が素晴らしい。見せかけだけの旧銘家、金持ちだけど人格にかける鋼鉄王。銘家からは嫌われるが、新興成金の女性は人の本質を見抜き、ジャックを助けようとする。

2,224人中、1,514人が死亡、710人が生還。

沈みゆく船の中で、パニックを抑えるため『主よ御許に近づかん』を演奏する楽団、男性は船に乗れないと知りベットに二人横たわる老夫婦、三等室で子供二人を寝かしつける母親、迷子を自分の娘と嘘をつき脱出ボートに乗り込む男性、最後まで船と運命を共にする船長や設計者。

ディカプリオ演じる青年ドーソンが、可愛さと未来の夢に溢れ、愛に生きる姿がキラキラして格好いい。命を懸けても恋人を守りたい愛が素晴らしかった。一人で逃げればいいのに、出来ないローズも胸を打つ。17才、恋を知り大人になっていく時期。

美しい体を描いたデッサンに再び、出会うまでは、『碧洋のハート』が唯一、出会った時の思い出。決して二股でもなく、お金に換金することもなく生きたローズ。デッサンに再会した後は、惜しげもなく海に捨てる。

皆と再会するローズが素敵でした。煌びやかな暖炉や階段、広間、沢山の笑顔がキラキラしていた。

セリーヌ・ディオンが歌う主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」を聞くと、煌びやかな一等室や騒がしく歌い踊る三等室。パニックの中も、手を離さなかった二人の姿が浮かびます😍😍😍
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