内村光良さんの映画監督第4作は、内村さんの故郷である熊本の人吉・球磨地方を舞台に、ダンスに夢や思いをかける女子高生たちの青春物語。異常気象で至るところで自然災害があった今夏、未来に向かう高校生たちの希望に満ちたダンスを通し、復興途中にある故郷の姿を描いていく。
3年生を中心にダンス映像作品を撮影している人吉高校ダンス部。
その中心にいる川辺夏子は、誰もが認めるダンスの実力を持ち、将来はダンサーになることを夢見ている。
市役所勤めの夏子の父は、水害を受けた街の復興に邁進しているが、街を出ていく人たちとの別れに寂しさも感じている。
そんな或る日、娘の夏子から「卒業後は東京でダンサーに挑戦したい」と打ち明けられ、一抹の寂しさと共に複雑な心境に陥る。
2016年の地震や2020年の水害などの自然災害で大きな傷を受けた熊本は、災害の残した爪痕や、復興によってなくなっていくもの、新しくなっていくものなど、未だ復興途中にある。
そんな故郷にエールを送るように、高校生たちの躍動感に満ちたダンスがスクリーン一杯に展開していく。
主人公の川辺夏子を演じるのは、内村さんがMCを務めるバラエティ番組「世界の果てまでイッテQ！」内のダンス部企画に出演していたダンスチームのメンバー、島雄こなつさんで、その父親を内村さん自身が演じている。
共演には、倉島颯良さん、吉川康太さんなどフレッシュな顔ぶれに加え、飯尾和樹さん、長谷川朝晴さん、原慎一さん、映美くららさん、北村一輝さん、ムロツヨシさん、松重豊さんなど、豪華なキャストが作品を彩っている。
