みー

愛にイナズマのみーのレビュー・感想・評価

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
3.9
初めての石井監督。Shoさんのレビューに惹かれて。ありがとうございました!観て良かった〜✨

ジャケとは印象が違って、ユーモアに溢れた家族ドラマだった。

たくさん笑って、ホロリと泣けて✨
苦み走った前半と、後半の切なさ。
チャプターが進むにつれ、いつの間にか変化していく雰囲気。

コロナやお金、家族問題…。
身近な社会テーマを柔らかく投げかけてくる。

みなさんのレビューを読んでいると、泣けるシーンがそれぞれ違ってとても興味深い。
私は涙が出るまでには至らずだったけど…。

自分が置かれた家族環境や生い立ち。
そして今まさに歯を食いしばって頑張っている人達には、胸にジワっと響くシーンが多いと思う。

個人的には窪田くんの役柄がとても好きだった😷この家族物語に、不思議で温かい色を添えている。

なんかあの感じ、うちの息子(12歳)と重なっちゃうんだよね。やや文語調な喋り方。シャイだし空気読めないし(笑)でもすごくピュアで優しい。

息子も大人になったら、周囲に突っ込まれながら誰かの癒しになれるだろうか。他の家族コミュニティでも、愛し愛される存在になるだろうか。
ちょっと本筋からズレてるかもしれないけど、そんな事を考えてしまった。

松岡茉優ちゃん、どこかで観たと思ったら『万引き家族』か。色んな感情が溢れ出ていて、とても良かったなぁ✨ 佐藤浩一は言わずもがな。ブレーカーのシーンが一番好き。
池松くんは、なんか長男ぽくなかった(笑)彼は可愛いので弟キャラでは🥰

そして腹立たしいゲスヒゲ野郎を演じた、三浦貴大さん。七光で大変な思いもしてきたと思うけど、素晴らしい役者さんだと思った。ある意味最高の演技で、私の中のMVP。(←ゲスい役にあげがちw)

夢、恋愛、家族と、ちょっと欲張り過ぎたのか、もうちょっとエモーショナルな展開を期待してしまった部分もある。説明っぽいセリフも気になったけれど、それでも長く余韻に浸れる素敵な作品だった。これからの作品にも期待してます。

数年ぶりのシネ・リーブルは、平日の昼間はご年配の方でほぼ満員だった。とても小さなシアターだけど、人気なのかな✨

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帰路、チャリ(赤くはない)を漕ぎながらロビーに飾ってあった絵コンテを思い出す。

苦しくても、夢を持つって本当に素晴らしい。
理由はいらない。

私の大事な家族達。
今のうちからたくさん存在確認しておこう。
みー

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