好きは居場所を作る。七瀬宇海を忘れない。
「こん、こん。」
2023年 日本 98分
@UPLINK京都 平日19:05〜 観客3人
好きでいっぱいの人生を送る宇海。好きがあればそこは居場所になるから。
好きなんかなくたってフツーに人生を送れる人がいることを知る。
複雑な家庭環境が徐々に明かされる。
「好きがいっぱい」は、愛されたかった裏返しだったのだと知る。
宇海は居場所を探してたのだと知らされる。
後半、ドラマチックな展開を見せ、そしてまた静かにラストを迎える。悲劇性ある物語を、優しく、あたたかみのあるラストにしたのが見事だ。
好きは向こうからやって来ん。
後悔は先にやって来ん。
あの日は帰って来ん。
海辺の夕日が好き。
みんな縄文人の恐怖演出が好き。
無言のラストが好き。
静かなエンドロールが好き。
ミスキャンパスが好き。
七瀬宇海が好き。
僕は七瀬宇海も、この作品も、ぜったい忘れない。
「ヒッチコックの映画術」とどっちにしようか迷ってたけど、これにしてよかった。
