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映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブンのsanbonのレビュー・感想・評価

3.9
毎年恒例になっている「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」の2本立て夏映画。

仮面ライダーが好きな僕は、それを目当てに毎度鑑賞しているのだが、今年は圧倒的にスーパー戦隊の方が面白い。

去年の「ドンブラザーズ」から潮目が変わってはいたが、今年の「キングオージャー」も大人が見てもしっかり楽しい作品として劇場版も抜かりないクオリティで制作されており、今年に限っては戦隊が30分枠なのが実に惜しいほどだった。

また、今回はゲスト俳優も結構豪華で、短い時間ながらもしっかりと役どころが活かされた物語になっているのも好感が持てるし、それぞれのキャラクターもかなりいい。

特に、年上のぐうたらな幼馴染という設定の「デボニカ」が完璧すぎるヒロイン像で「ギラ」とのやりとりを見させられると嫉妬の炎が燃え滾ってくるほどいいキャラクターをしている。

声優には明るくないが、それを演じた「佐倉綾音」もめちゃくちゃ綺麗で、演技も役柄にしっかりはまっておりかなり良かった。

ストーリーも、それぞれの主要メンバーにちゃんとスポットを当てて、それぞれの葛藤と成長をこの短い時間の中でしっかり演出しており、シリアスな中にもクスっと笑えるコミカルさも入れ込み、最後は少しの感動まであるという近年稀にみる優秀な脚本となっているから、なかなかに侮れない。

しかも、今回はちゃんと本編の時系列上に存在しているストーリーとして用意されているから、今作での出来事が本編内のどのタイミングの話だったのかが判明した瞬間は、否応無しにテンションが上がったものだ。

ぶっちゃけ、ドンブラザーズロスのままキングオージャーの予告を見たときは、ごてごてなコスプレ大会で背景がほぼフルCGという、あくまで現代劇だったドンブラザーズとは真逆を行く、ファンタジー路線に極振りした作品であったから、絶対に鑑賞に堪えられないだろうと思っていたのだが、いざ本編が開始されると思った以上にビターな内容と、趣向を凝らしたアクション、魅力的なキャラクターの面々とそれに配せられる絶妙なキャスティングが相まって、正直テレビ本編も今や仮面ライダーより楽しみになっている。

あと、出演している女性がみんな可愛い。

下は13歳から上は30歳までマジで全員可愛い。

これ大事。

今作も「リタ」のダサい走り方を拝めただけで、見る価値は十分あった。

みんなもいい加減、子供向けだからってだけで見ようとしないのやめた方がいいよ?

勿体ないよ?

余談だが、主題歌とダンスが1ミリも噛み合ってないのは狙ってそうしてるのか?

あと、デボニカは本編にもちゃんと出てくるんだよね?
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