このレビューはネタバレを含みます
文学的
雪に囲まれた山荘、対比される色という環境設定は勿論、最後のオチも心によりそう形が。
ロングショットの多用やクラッシック音楽によるリアルな、つまりゆったりとしたテンポ感が印象的。特に裁判シーンはかなり丁寧でリアルに描いてる。徐々に明かされていく夫婦の事柄に翻弄される息子。個人的には奥さんの言い分に傾くけど、性格上の違いによるのでどっちもどっち。真相など明かす事は出来ない、解釈主義な所は裁判の真理らしい。
ショッキングなシーンは息子が犬にアスピリンを飲ます所。子供にありがちな「虫さん可愛い〜(ブチブチ)」的な部分だろうけど、結果もほぼわかってる状態で犬に行うのが怖すぎた。
映画としてはかなり良なのだろうが、主題的にはサスペンス的な緊張と緩和の方で慣れ親しんでる私には上手くノれなかった。映画好きが好きそうとかいう偏見。
弁護士に目がつい行っちゃってたり。