つぐみ

落下の解剖学のつぐみのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.2
エンタメ性は少ないので好き嫌い分かれるとこだとは思うけどさすがの面白さでしたわ。当分ボーのクソつまんなさを擦り続けるつもりだけど、あちらが3時間ずーーーっと退屈でボケラーと腰掛けてたのに対してずっと緊張してる、何が起こるかドキドキワクワクさせられる2時間半。
脚本がしっかりしてる作品ってほんと見ていて不安にならなくて良い。途中から、あ、これフーダニットじゃないんだと気付いたのに、最後まで彼女はギルティなのノットギルティなのってハラハラしてた。
犯人や真相を知りたいのって本能的な希求なんだなと改めて。

実は昨日初日に観に行く予定が急遽仕事になって予約してたチケットで夫に見てきてもらって私は今日取り直したんだけど、「大どんでん返しとかがあるわけじゃないし、ダニエルが最後トドメをさしてくれたりするほうが良かったな」と言っている着眼点もわかる、スッキリはしないよね。私は完全に彼女はクロだと思いますが皆さんはいかがですか。


ザンドラ・ヒューさん、系譜としてはジョディ・フォスターに近いのに、この手の法廷サスペンスにおいても全然ファムファタール感ない、平均的中年女性なのが頼もしい、普通は彼女に翻弄されてあと1人2人死ぬとこでしょ…雪のスロープで横転するとかさ…フラグビンビンだったのに…
しかも彼女が関心領域にも出てるとのことで一躍時の人って感じ、注目です。

犬の演技すごかったね、いやいやいや死ぬとかマジでやめてよと思ったからホッとしました。
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