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落下の解剖学のnoborushのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
2.5
Anatomy d'une chute 2023年作品
5/10
ジュスティーヌ・トリエ監督
サンドラ・ヒュラー ミロ・マチャド・グラナー
2023年カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞作。
近年「 TITANE チタン」「逆転のトライアングル」とか正直ぱっとしない作品が
パルムドールをとっているので本作も期待はしていなかったが、
がっかりな結果だった。
雪積もるフランスの山荘で夫が不可解な転落死を遂げ、ドイツ人作家のサンドラ
(サンドラ・フラー)は殺人容疑で逮捕される。
裁判では、サンドラの性的嗜好やサンドラと夫との確執、死の前日の激しい言い争いも暴露され、サンドラの有罪が濃厚な印象。
そこで彼女は、11歳の盲目の息子を唯一の証人として迎え、自らの無実を証明しようとする。
ひたすら地味な(明かされる事実も驚きはない)裁判シーンが延々と続くのと、
サンドラ・フラーの表情が
基本的に乏しくて、なにを考えているのか分からなかったり、夫に対して
対して感情を持っていないようにみえるのが、(監督の意図だろうが)
いらいらさせられる。なのでそもそもサンドラが有罪になろうがなるまいが
どうでも良くなってしまう。一応、子供が証言する前日にサンドラが感情を
爆発させるのは上手いと感じたが、それにとどまる感じ。
たいした話でもないのに2時間30分も付き合うのは苦痛だった。
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