やっぱりヴィム・ヴェンダースは凄い。
生きることの素晴らしさ、
人間として生まれてくることで得られる喜びなど、今までの作品を通じても感じられたけど、これも凄いよかった。
最初、パターソンみたいな感じだなあと思って見ていたら、
もっと日常の繰り返しで、
彼の他の作品同様、途中まで睡魔との闘いがあった。
最後の木漏れ日の訳を見た時に、
木漏れ日を毎日写真に収める平山の思いがわかった気がした。
いつもの日常は、同じように見えてその日その瞬間で異なっていて、
そんな少しの変化を楽しもうとしていた。
迷子の子どもと手を繋いでいると、
その母親が子どもの手をウエットティッシュで拭き、人助けをしたのに煙たがれていて見ていて切なくなったけど、
最後子どもが振り返って手を振る姿に救われた。
タカシは人のカセットテープを売って、
そのお金で好きな女の子のところへ行こうとするとんでもないクズだけど、
障害を持った?男の子との会話から、
熱いハートを持った男だと思った。
善悪が分かってない少年なだけで、憎めない。
この2つのシーンにグッときた。